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信号に非常用電源 設置進まず

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00050025-yom-soci

 台風や地震など今年、列島各地で猛威を振るった自然災害で、交差点の信号機の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになっている。2011年の東日本大震災を機に、非常用電源付き信号機に注目が集まったが、高額な費用がネックになり導入は遅れがち。停電が長引いて電源が切れ、再び信号が消えるケースも出た。災害時に交通路をいかに確保するか、全国の警察で対策の練り直しが迫られそうだ。

 9月4日に近畿を直撃した台風21号では、最大瞬間風速が和歌山市で57・4メートル、大阪府熊取町で51・2メートルを記録するなど各地で観測記録を更新。電柱の倒壊も相次ぎ、関西電力管内の8府県で約1400本が倒壊するなどし延べ約219万戸が停電した。

 大阪府で約730か所、兵庫、三重両県で約550か所、和歌山県では全体の1割にあたる約200か所の交差点で信号が機能しなくなった。兵庫県では、全ての信号の復旧に6日間を要した。

 各地で渋滞も起きた。9月4日夜、大阪と奈良の往復に5時間かかったというタクシー運転手の60歳代男性は、「信号が消えただけで、交差点がどこにあるか分からなくなった。あんな渋滞は初めて」と驚く。その2日後には北海道地震が発生。道内のほぼ全域が停電し、道警が「ほとんどの信号が稼働していない」として注意を呼びかける異例の事態に。静岡県でも、同30日の台風24号に伴う停電で3割に相当する約2000か所の信号が消え、県警によると87件の事故が起きた。

 過去の災害でも信号が消えて大渋滞になり、緊急車両や物資の輸送車が巻き込まれる問題が発生。東日本大震災では、被災地の交通整理に多くの警察官が駆り出された。これを教訓に注目されたのが、非常用電源付き信号機だ。停電から約1分で軽油で自家発電を始める「自動起動式」と、停電と同時に点灯する「リチウムイオン電池式」の主に2種類があり、11年度末に全国で約5400基だったが6年で約4000基増えた。

 しかし、従来の信号機に非常用電源を付けるには、自動起動式が約240万円、リチウムイオン電池式が約150万円と高額な費用がかかり、都道府県ごとの整備率(2017年度末)が10%を超えるのは4都県のみ。関西でも兵庫、滋賀両県は3%台、大阪府は2%台にとどまる。






上越市役所本庁舎の非常電源テスト



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