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女性は違和感 別姓に疎い男性

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00010000-maiv-pol

 「名字、どうする?」

 約10年前、結婚する時、2歳年上の夫に一応、そう聞いた。結婚して女性の名字が変わることは「当たり前」だと思いつつも、愛着のある自分の姓名を変えることに、少し抵抗があったからだ。

 この問いかけに夫がどういう反応をしたのか、はっきりとは思い出せない。でも、その時「ここで彼の姓は嫌だと言えば、雰囲気を壊す。彼の気を害するかもしれない」と感じ、それ以上議論しないことにしたのは覚えている。夫は38歳になった。

 仕事では旧姓を使用しているものの、病院など普段の生活で呼びかけられるのは夫の姓。10年たった今でも「自分ではない」ような違和感は拭えずにいる。もしかしたら、夫婦同姓で、しかも夫の姓に変えることが当然という「伝統」が、多くの女性に無言の抑圧を強いているのでは。あらためて夫婦同姓、選択的夫婦別姓の歴史を振り返り、考えてみた。

男性の関心低く

 7月上旬、東京都内で夫婦別姓などをテーマにした学会をのぞいてみた。参加者約60人のうち、男性はわずか5人。こうしたテーマへの男性の関心はあまり高くはないようだ。

 学会では、ジェンダー研究の第一人者である関東学院大の中村桃子教授(言語学)が、結婚して姓が変わることにより、家の嫁(婿)に変身することを期待される▽改姓によって人物が特定できなくなる▽結婚や離婚のようなプライベートな情報を多くの人に知らせることになる▽結婚後に達成した業績が結婚前と同じ人物によるものとわからなくなる――などの問題点を挙げた。

 海外の夫婦別姓事情も議題に上った。ちなみに、法律で夫婦同姓を規定しているのは世界で日本だけだ。中国では1950年には夫婦別姓が認められたが、背景には中国の改革には女性の力が不可欠であるという思想があったとされる。米では結婚後も旧姓を使用できるほか、自分と夫の姓をハイフンでつないだり、夫婦どちらの姓も使わず全く違う姓にしたりすることもできるという。

 「姓は『女性がその国にとってどのような存在か』という国家のまなざしをあらわしている」と、山根純佳・実践女子大准教授(社会学)は指摘。「女性が仕事をしていてもしていなくても、別姓が正当化できる社会にしていくことが大事では」と話した。

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