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　宮崎謙介前衆院議員＝自民離党＝の辞職に伴う衆院京都３区補選では、民進党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の野党３党の公認候補ら６人が立候補。名称変更後初めての国政選挙となる３党の党首らも地元入りして支持を呼びかけた。候補者擁立を見送った自民、共産両党の票の行方も注目される。

　今回の補選は、自民、共産が京都府内の国政選挙として、初めて自主投票を選択。京都市伏見区で行われた民進前職の泉健太氏（４１）の出陣式でマイクを握った岡田克也党代表も「参院選に直結する大事な補選だが、自民が候補者を立てなかったことは残念。本来ならガチンコで戦いたかった」と強調した。泉氏は直近２回の衆院選で宮崎氏に惜敗しているだけに、陣営も「絶対に負けられない戦い」と位置づける。

　おおさか維新新人の森夏枝氏（３４）の事務所開きには、代表の松井一郎大阪府知事と大阪市の吉村洋文市長という党の顔がそろいぶみで、党をあげての選挙戦を印象づけた。「大阪」の名を冠した政党として登場したことに、他陣営からは「大阪のことは大阪でやってほしい」との声もあがるが、この日、松井知事は「厳しい戦いになるが、大阪でわれわれがやってきたことを伝えれば勝負になる」と強調した。

　日本のこころ新人の小野由紀子氏（３７）は自民党員の父の縁をたどり、保守層への支持拡大を狙う。党幹事長の中野正志参院議員も「自民候補が不在の中、保守層の投票先は日本のこころしかない」と指摘する。出陣式には代表の中山恭子参院議員が駆けつけ「日本全体が温かな社会になるように力を合わせている。そのとっかかりが京都３区だ」と訴えた。

　一方、候補者を立てなかった自民府連、共産府委員会の関係者らは告示日について「特に予定はない」とコメント。異例の静けさに包まれた。

　ただ、解散衆院選を見すえ、補選後をにらんだ動きは始まっている。自民府連は告示直前の１０日に、「３区の候補を公募する」と発表。公募で選んだ前議員が不祥事を起こした経緯から、公募への抵抗感もあったというが、府連幹部は「支持者を安心させることが最優先だ」と指摘。府連会長の西田昌司参院議員は「補選投開票日の２４日までには候補者を発表したい」と話していた。

　共産も、告示前に夏の参院選の立候補予定者が街頭に立ち、自主投票への理解を求めた。

　府委員会幹部は「自主投票は野党共闘の大義の中では最も現実的な選択だ」と説明した。








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